Astell&Kernから登場したBluetooth DACアンプ。TWS(True Wireless Stereo)全盛ではあるが、私事として、SONYのWF-1000XM4を装着時によく落としていて、購入半年で片耳紛失した経験から、TWSからは離れている。ワイヤレスヘッドホンにもお気に入りがあるし、街中で装着する人も以前より増えている気がするので恥ずかしさは無いのだが、どうしても嵩張るのと、真夏はちょっと蒸し暑い。ということで、こういったドングル型のアンプに注目している。
【音質】
SHURE SE846(2nd gen.)をバランス接続にて使用。
アンサンブルの個々の音を聞き分けられる確かな解像度、上から下まで変に誇張や主張する帯域の無いフラットな特性、主に外出時に屋外で聴く音質としては何ら問題を感じない。これはFiio BTR7も同じで、静かな自宅においてFiio BTR7と比較しても、一聴して違いは分からない。
しかし、外出時に外で聴くとなったら尚更だろうと思っていたが、むしろ違いが際だって感じるのは不思議。
屋外では、次々つなぎ替えての比較が出来たわけではないが、印象は明確に異なる。
一音一音の分離の良さはAK流。Fiioは、比較すると少し音がまとまって聞こえるので、これが「パワーがある」と言われる所以なのだろうか。
周囲に騒音のある環境下では、解像度が高く分離がよい音質の方が、不必要に音量を上げなくても音楽を聞き取りやすい。この意味で、AK HB1は、BTR7の更に一歩上にあるように思う。

【接続性】
いずれもLDACにて通勤時間帯の地下鉄で途切れることも無く良好。ただし音質重視のセッティングは試していない。
【操作性】
HB1の方が確実に使いやすい。どちらも電源オン・オフがボタン長押しなのだが、BTR7はボタンが小さく押しにくいし、隣のボタンとも近接している。HB1の方は、ボタンが幅1cm弱ある上、BTR7よりいい感じに出っ張っており、とても押しやすい。液晶ディスプレイを省いて、ボタンとLEDに頼ったデザインということもあり、物理的な使いやすさはよく考えて設計されたのではないだろうか。

【有線接続】
個々の楽器の音が若干厚みを増したかという程度で、大きくは変わらない。おそらく、有線専門機を使った方が満足感は高いだろう。
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