Astell&Kern ACRO CA1000T

CA1000T 音楽系

据置きという異色さ

バッテリーは積んでいるものの、重さ1kg弱です。一般的なDAPのように頻繁に外に持ち出すのは辛いと思います。本機の本分は、豊富な機能や入出力を活かした自宅使用でしょう。

デスクトップに定位置を作り、下記の通り接続しています。

インプット

  1. オプティカルインプット → TVから入力
  2. コアキシャルインプット → Blu-rayレコーダーから入力
  3. 4.4mmインプット → 25cmの3.5mm変換ケーブルで前方に引き出し
    • ガジェット系楽器を演奏する際のモニター環境として使用

アウトプット

  1. Mini XLR(3pin/ステレオ)バランス → Zoom TXF-8で通常サイズのXLR端子に変換し、Genelec G Oneへ接続
  2. RCAアンバランス → Bluetoothトランスミッターを接続
    • 本機に外部入力した音源をBluetoothイヤホンで聴くため

音質所感

SONY IER-M9、4.4mmバランス接続による感想です。

真空管とオペアンプのハイブリッドが大変気に入りました。解像度は文句なく高いのに、分析的な感じが薄く、一音一音に存在感と温かさを感じます。この特性は、音源の録音品質をある程度吸収してくれるので、新旧あらゆる作品が楽しめ、ついつい時間を忘れて聞き入ってしまいます。

Alice Sara OttのEchoes of Lifeでは、録音場所のリバーブが嫌らしくなく感じられ、高域から低域まで、どこかが突出することのない安心感があります。上原ひろみのSparkでは、Anthony Jacksonのゴリゴリのベースがピアノの低音域としっかり分離して聞き取れます。音数の多い場面でも破綻すること無く音楽を聴かせてくれて、トリオのグルーブ感、演奏レベルの高さに感嘆します。

※音源は、Roon上でFLACを384kHzにアプサンプリング(DSDは素のまま)したものを聴いています。

注意点

Bluetoothを飛ばすことも受けることもできますが、外部入力を受けてのトランスミッターにはなりません。

ハイブリッドアンプが使えるのは本体前面の出力だけです。

コメント

  1. Very nice article, totally what I needed.

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